ブティジェッジ氏に見るアメリカ大統領選挙と同性愛者の関係性!

アメリカ大統領選挙を同性愛者の観点から見る!

⭐️日本の方にとっては同性愛者が大統領選挙に立候補するなんて、、と思われるかもしれませんが、アメリカにおけるゲイ社会の存在の大きさは目をみはるものがあります。

私は人生の半分以上を海外で暮らしていますが、海外でのゲイの社会の大きさは想像を絶するものがあります。私が初めてアメリカに留学した時、日本でのゲイの印象はあまりいいものではありませんでした。

テレビに出てくるゲイは笑いのネタにされたり、どこかネガティブな材料として取り上げられる事しか経験がありませんでした。それがどうでしょう。 アメリカに住み始めて、始めてその大きさと実態に触れる事ができました。

⭐️私の行ったコーネル大学で初めて目にしたゲイのためのパーティー。キャンパスの中で堂々とやられているではありませんか。隠す要素などどこにもありません。みんな堂々と同性同士が抱き合ってダンスをしています。

初めて見る光景に、最初はびっくりしましたがそれは序の口に過ぎませんでした。ゲイの人たちはみんなオープンで隠すそぶりもありません。この国は日本とは比べ物にならないほど自由なんだと悟ったのです。

同性愛者の比率

⭐️2019のギャラップの統計によるとゲイのパーセンテージは男が17.4%,女性が29.7%という結果が出ています。これはにわかに信じがたい数字ですね。国民の約四人に一人がゲイということになります。

でもアメリカに長年住んだ経験から言うとこれは決して嘘でもないと実感します。ゲイの人たちはそこらじゅうにいます。

これは私がニューヨークに出てからというものますます感じられる事でした。私がファッション関係の仕事をしていたからでしょうか。私の周りはゲイの人たちばかりでした。デザイナー、ヘアースタイリスト、メイクアップアーチスト、モデル、編集者、アートディレクター、などなどクリエイティブな仕事をする人の中にはゲイの人たちは特に多いと思います。彼らは実に優秀で才能に溢れる人たちでした。

でも実際のところ、どの職種でもゲイの人たちはとても多いのです。政治家から金融街に至るまでどこにでもいるとわかってきます。一番それを強烈に感じたのはニューヨークで毎年行われるゲイパレードです。私のスタジオは五番街の19丁目にありました。五番街の様子は手に取るように見る事ができます。ここで目にしたのはニューヨークの各種のゲイコミュニティです。

それはまさにニューヨークの全ての業種が絡んでいました。横断幕にはニューヨークの警察・消防署・教員・などなど考えられるほとんどの職種のゲイ団体が参加していました。その数は400万人以上いたとか。信じられませんね。ゲイの人たちはクリエイティブの世界だけでなくどの業種にもどこにでも存在しているという事です。

⭐️ギャラップの統計ではゲイの比率は国民の18~29歳が28.5%、30~49が24.4%、50~64が23.1%、65以上が17.5%との事。不思議なもので若い人ほどゲイの人口は増えています。大変な比率ですね。

政治もゲイの存在を否定できなくなるのでは

⭐️この統計の中で面白いのがあります。トランプ大統領の所属する共和党は18.3%、民主党は26.3%、どの政党にも属さない人たちは25.2%となっています。

これは実に興味深いですね。すなわち保守層の多い共和党は同性愛者に厳しいという事です。もちろんそれでも共和党支持者の中には18.3%のゲイがいるという事になりますが、、。

どちらかというとリベラル(自由)な人が多い民主党はゲイに対して肝要だと言えます。なんと民主党支持者の4分の位置以上はゲイという事になります。これはすごい数値ですね。大変な事だと思います。

黒人のオバマが大統領になるなんて誰も想像だにしなかったわけです。でもそれが現実のものとなりました。今後女性やゲイが大統領になる事も十分にあり得ると思います。世界はもうそういう時代に入ったという事です。

⭐️今後政治家はいかにゲイコミュニティを取り込むか、、という事を真剣に考えなくてはならないでしょう。というより、選挙を左右する決定的な要素となるかもしれません。

 

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