フィルムに何も写っていないかもしれないという恐怖はずっとあった!

前回はフィルムに潜む危険性について書きましたが。今回は幾つかの例を話してみましょう。

結果を見るまでは恐ろしい!

⭐️ ほとんどの場合、ちゃんと写っているというのは分かっているのですが、現像の上がりを見るまでは実に不安であったのを覚えています。

ベテランの域に達してからも、正直言ってこのような心境はいつも心の隅に存在していました。

でも実際の所、私の長い経験の中で、写っていなかったというのはなかったと思います。

でも撮影の後の食事会で、不安な顔なんか見せられないのは当然の話です。

⭐️ 覚えている限りでは、一度だけ現像所が現像をしくじったというのがありました。

ほとんどの現像所は自分の会社を守るために、ある程度のポリシーを作っています。大体の場合は、たとえ現像を失敗をしても保証はほとんどしません。これは現像する時の契約にちゃんと書いてあるんです。大抵の場合、保証はフィルム代だけです。

でも、前回も言ったように、1つの撮影は何百万円というお金がかかっています。再撮ということになるとこれはこっちの死活問題となります。責められるのはもちろんカメラマンということになります。

私のケースの場合は、現像所がある程度の再撮の保証をしてくれました。毎月数百万の現像代を払っていたので、向こうも今後のことを考えたのでしょう。

撮る前に結果が見れるデジタルの世界

⭐️ アナログカメラとデジタルカメラの違いについては、今後いろいろと書いていきたいと思っています。

でも、撮影する前にほとんどすべてのことがカメラのモニターで分かるというのは、とんでもない違いですね。

撮影している最中にも全ての写真が瞬時に見れるデジタルカメラというのは、アナログの世界では絶対にありえないことです。

撮影の手法が全く変わった!

⭐️ 撮影と同時に何を撮ったかが分かるというのは、撮影の手法を全く変えてしまいました。

カメラの操作からライティングまでほとんど同じことはないほど変わってしまったと言っていいでしょう。

次回から詳細についてお話ししたいと思います。

アナログの不安さが面白いということも

⭐️ アナログ写真がいかに不安を伴うものであるかということは述べた通りですが、実はこの不安さがいいという人も多いのです。

人間味があるというのでしょうか、失敗もよしというところがアナログカメラにはあります。

何でもかんでも機械で測った適正露出で、いつでもどこでもバッチリ撮れることに、違和感を覚える人たちが多いということも覚えていてください。

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