子供が受験に落ちたとしたら親の取るべき道は?|選択肢はどこに?

親にとっては悩みの多い時期

⭐️今は3月です。受験のシーズンがやっと終わったというところでしょうか。うまく合格した人、全部落ちてしまって途方に暮れている人、いろいろなドラマがあったと思います。

私にとっては受験は一つの人生のきっかけになりました。正直なところ高校の成績は後ろから数えたほうが早く、高校三年の時には三分の一を登校拒否する始末。現役では受けるところもないような状態でしたが、ダメ元で超有名な国立大学を受験し見事玉砕。現役で受けたのはこの大学のみでした。

⭐️私には小学校の頃から過敏性大腸炎という持病を抱えていました。緊張するとすぐ下痢になるという厄介者です。私の中学、高校もずっとこれに苦しめられていました。 私の行った高校は神戸の受験校、中学・高校の一貫教育です。

私は小学校のころ帰国子女でした。イギリスに数年住んでいた関係上、小学校の頃から中学受験に備えて塾に家庭教師というのが日課でした。私のお腹は小学校の頃からこの病気に悩まされ続けていたのです。

医者に行っても結果は何もなし、健康体だとしか言われません。でも連日テストテストの連続で小学校の時からトイレとは切っても切り離せない存在になっていたのです。

中学・高校になるとその症状は悪化の一途でした。高校になると朝学校にいくと思っただけで下痢が始まります。自分の意志ではどうにもコントロールできない厄介者です。高校三年生の時には受験のストレスで限界を迎えたのです。

私の過敏性大腸炎にまつわるエピソードは無限にあります。またの機会に書きたいと思います。

⭐️私は浪人をする羽目になり、様々な苦しみを味わいました。浪人になっても受験勉強はなくなるわけではなく、私のお腹は悪いままでした。一年必死で頑張ったあげく、ある国立大学にやっとの事で入ることができました。

私は本当に受験には苦しまされました。受験のある日本がとても嫌になりました。

⭐️私と同じように受験に苦労した学生や親はたくさんいると思います。みんなが苦労します。親の苦労も私は見てきました。私を気遣っていろいろとやってくれたのを思い出します。みんな違った物語があるでしょう。

人間である以上この国では受験をする以外に大学に入ることはできません。もちろん大学の付属高校に行ったり、推薦入学が認められているケースで受験なしに大学に入ることもできますが、全体から見ると微々たるものです。基本的にこの国では受験体制が続く限り若者が受験戦争から逃れることはできないのです。

海外も選択肢の一つ!

⭐️私は結局のところ、大学を出てから日本を離れることとなります。受験を通して日本の教育制度に多大の疑問を持ったことも原因の一つでした。

将来家庭を持ったとして、自分の子供に長年にわたって受験を経験させることもいやでしたし、私自身が受験というものに関わることもいやでした。

⭐️結局のところ私はカナダで子供たちを育てる選択をしました。カナダには受験戦争は全く存在しません。全国共通のテストもなく、高校の成績だけでカナダの一流大学に入ることができます。私の二人の娘は最高に楽しい高校生活を送ったと思います。

費用も日本とは比較になりません。私の上の娘は小学校から大学卒業まで全く授業料を払いませんでした。ゼロです。高校までは義務教育なので無料。大学は4年のスカラシップをとったので無料でした。日本では考えられませんね。

もちろんこれはカナダで永住権以上の資格がないとできないことです。日本からの留学ということになるとそれなりの授業料がずっとかかります。たとえ公立校であってもです。でも、海外というのもこれからの時代においては一つの選択肢になるということを知っていただきたいのです。

⭐️私のように移住してしまうというのはそう簡単ではないと思います。留学には金がかかりますが、それが可能なご家庭においては海外の高校や大学に行くというのも選択肢としてあってもいいのではないかと思うのです。

日本の大学も結構高い!

⭐️現在日本の大学も結構お金はかかります。一年で100万を超える授業料はザラです。学部によってはもっとかかります。

自分の街から出て行くということになると生活費もかかります。いくら日本の大学であっても、結構お金はかかるのです。ましてや、日本の大学を受験するまでに、小学校から塾に行かせたり、模擬試験を受けさせたり、様々なお金がかかります。小学校からそういうお金を集めてみると、一体どれだけのお金がかかるのでしょうか。

⭐️今回はお金だけの話ですが、例えばですが、アメリカの大学では授業料免除や授業料の割引のような制度もあります。あまりに大学によっていろんな制度やスカラシップがあるので一概には言えませんが、お金のない人でも留学が可能なケースもあります。

⭐️例えばですが、アメリカのアイビーリーグの名門校は親の収入によって授業料が決まってきます。金額は変わりますが、確か親の年収が65000ドル以下だと授業料はほとんどただになってしまいます。優秀な学生を獲得したいためにこのような制度があるわけです。これはアメリカ人も外国人も同じです。

ただ、日本の高校からアメリカのアイビーリーグに入れる確率は実に微々たるものです。アメリカの高校でもトップの学生でも入れるかどうかはわかりません。それほど難しいのです。英語のハンディも大きいです。

でも、お金の融通がつくのであれば、行ける大学は見つかると思います。はじめはそれほど有名な大学でなくてもいいと思います。アメリカではいい大学への編入が可能です。大学や学部によって違いますが、編入を認めている大学もたくさんあります。アメリカではどの大学で学位を取ったかということが大事なのです。

⭐️先ほども言ったように、各大学にはいろいろなスカラシップがあります。今はネットの社会なのでメールで瞬時に何でも聞けます。これは強みです。私が留学した時は全て手紙なので、何かを聞いても返信をもらうのに数カ月はかかりました。電話は高くて使えませんでした。それに比べれば今は天国です。

アメリカの学校は通常9月にスタートです。今の時期はもう願書の受付は終わっているかもしれませんが、アメリカの大学は融通がつきます。杓子定規ではないです。そこが日本と違うところです。私がOKをもらったのは何と8月に入ってからでした。一度聞いてみるべきです。

⭐️海外には海外のいいところがたくさんあります。海外という線も一度考えてみてもいいのではないでしょうか。予想もできない素晴らしい人生に出会えるかもしれませんよ。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA