海外移籍はスペインしかなかった!
⭐️私も8歳の時に初めてイギリスに渡った経験があるので久保君の気持ちは十分に分かる気がします。 全く知らない世界に飛び込み、言葉の違いに気づき悩み、徐々に習得していくあの快感。生活習慣にも徐々に慣れていくにつれて、急速に語学も進歩していきます。子供の語学習得能力は大人には真似はできません。
しばらくたつと、現地の友達がたくさんできて、しょっちゅう遊びに出かけるでしょう。1年もすれば完全にその国の子供のようになっていると思います。私もそうでした。毎日が本当に楽しかったのを覚えています。
4年以上もあの年齢でスペインにいたとすれば、すっかりスペインのことが好きになっていたと推測できます。急に日本に帰らなくてはならないと聞かされた時の彼の落ち込みようは理解できます。
私も全く同じ経験をしました。あの時のショックは今でも忘れることができません。学校に行ってクラスのみんなに行った時の様子は鮮明に覚えています。私の場合は、イギリスを離れるのに数週間しかなかったと思います。
久保建英君ががどれだけスペインにとどまりたかったか想像ができます。これは相当のものであったでしょう。私の場合、イギリスのボディングスクールをリサーチしたり、両親にイギリスにずっといたいと必死に言ったのを覚えています。
サラリーマンの父親にとっては私をイギリスにとどめる財力はありませんでした。
⭐️久保君はサッカー選手ですし、サッカーが一番大事なのは当然ですが、スペインは彼にとって第二の故郷なのです。いや、一番の故郷になっていたかもしれません。彼のスペインを思う気持ちは半端ではないと思います。
彼は何が何でもスペインに帰りたかったんだと思います。
スペイン語をしゃべり、スペインの料理を食べ、スペインのテレビを見、スペインの空気の中で生活をしたかったのでしょう。
もしサッカー選手でなかったとしても同じような行動を取ったのではないでしょうか。これは人生の大事な時期に海外で生活した若者に共通の行動パターンだと思います。
外国人でいることの快感!
これは海外に住んでみないと分からないことですが、海外で外国人として住むというのは決して気分の悪いものではありません。自分がそこにいるだけで自分が特別な存在であるかのような感覚におちいることがあります。
周りの人間と比べて、ルックスも違う、雰囲気も違うことが自分を特殊な存在にさせるのですね。久保君にもそういう感覚はあると思います。これがまた快感なのです。
海外で彼のように才能を開花させ、生活できるというのは素晴らしいことです。正直羨ましい限りです。