水族館からラッコが消える?!絶滅危惧種ラッコ、人類の絶滅危機は?

水族館からラッコが消える?!

みなさん、水族館でラッコを見たことはありますか?当然見たことある!という方、本当でしょうか。筆者の家には、ラッコのぬいぐるみがあり、子供の図鑑にもラッコが載っているため、当然見たことがある、とつい最近まで「勘違い」しておりました。

筆者は生まれてから数年前まで名古屋に住んでいたため、名古屋港水族館には何度も行っております。しかし、名古屋港水族館にはラッコはいなかったのです。名古屋港水族館は延床面積全国一の水族館であるため、当然大体の有名動物はいると思っておりました。

なぜ、そのことに気づいたかというと、先日、鳥羽水族館に行ったときのことです。鳥羽水族館には、可愛らしいラッコが1匹おりました。そのラッコを前にして、義母が一言言ったのです。「あら~ラッコ1匹しかいないのね。35年前は5~6匹いたのにね。ラッコって名古屋港にはいないよね。」と。私は絶句し、ラッコを見たことないことに気づきました。しかも、ラッコはもしや絶滅危惧種なのか?!と思い、急いで調べました。予感は的中です。絶滅危惧種です。

 

現在、ラッコのいる水族館は、なんと日本では6か所です。「さらに、その中でラッコの数は現在8匹です。全国で8匹とはなんと悲しいことか。

 

なぜ、ラッコは絶滅危惧種となったのでしょうか。その原因は、ラッコの天敵にあります。第一の天敵は「人間」です。ラッコの皮膚には、

【1平方センチメートルあたり10万本以上の柔らかい下毛(綿毛)が密生しており】

wikipediaラッコより引用

非常に保温効果に優れております。そのため、18世紀から20世紀初頭まで、ラッコの毛皮は高級毛皮と言われ、高い値で売れるためラッコが乱獲されておりました。今では、絶滅危惧種に指定され、ラッコの捕獲は禁止されております。

 

第二の天敵は「石油汚染」です。ラッコは体温を分厚い毛皮で保っております。しかし、

【毛皮が油で濡れると毛の間の空気が抜けてしまうので、低体温症になって死んでしまう。毛づくろいをしたり海水を飲んだりした際に体内に油が吸収されると、肝臓腎臓も損傷を受ける。】

ラッコの保護活動より引用

とのことです。石油汚染により過去にラッコは大量に亡くなったのです。

 

第三の天敵は、ホオジロザメです。ホオジロザメはラッコを噛みついて感染症を引き起こさせるそうです。感染症によりラッコは死亡してしまうことが多いのです。

【2015年、回収されたラッコの死因の50%以上がサメによる噛みつきが原因】

らっこちゃんねるより引用

とあるので、現在のラッコにとって一番の天敵と言えます。

 

以上より、ラッコの天敵をまとめると、①「人間」というラッコよりも高度な生物による搾取、②その人間が引き起こした「石油汚染」、③さらなる敵「ホオジロザメ」。

ここで、ラッコを人間に置き換えた場合、人間が絶滅危機に瀕すると考えられないでしょうか。第一に、人間より高度な生物による人間の搾取、はまず考えられません。しかし、人間同士は保有する武器により相手より強い立場になることは可能なので、人間同士が戦争により殺し合うことは想像できます。

第二に、石油汚染で人類が絶滅するとは考えにくいでしょう。しかし、地球温暖化という環境の変化に置き換えてはいかがでしょうか。石油汚染とはつまり環境の変化です。このまま地球温暖化が続くと人類が絶滅危機に瀕することも考えられます。

第三に、ラッコにとってのホオジロザメのような、人類にとってのさらなる敵。これは、想像できないような敵が存在している可能性があります。例えば、宇宙人かもしれないし、実は身近にいる小動物が人類に危機を及ぼすかもしれないし、わかりません。

 

このように、ラッコの絶滅危機の問題から、人類の危機まで想像すると怖いですが、全く可能性がないわけではないでしょう。私たち人類も、いつか絶滅するかもしれないと思いながら生きると、毎日の生活に緊張感が生まれるかもしれませんね。そして、もし、次に水族館でラッコを見た際には、ただ可愛いだけでなく、絶滅危機に瀕しながら、人類の絶滅危機まで考えさせてくれる有難い存在と思うこと間違いなしでしょう。

 

 

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