ニューヨークのファッションフォトグラファーとはどういう存在?

ニューヨークの現状は?

⭐️まず、日本では写真家のことを通常カメラマンと言いますが、これは日本だけのことです。海外では写真家のことはphotographerと言います。海外ではフィルム・映画の撮影者のことはcameramanと言います。

このサイトでは海外のことを中心に紹介しているので、今回も焦点は海外に絞りたいと思います。

一口にphotographerと言っても仕事の内容は多岐にわたっています。特にアナログからデジタルへと変わった現代においてはますます仕事の領域が広がってきています。今回はそういった仕事の中からファッションフォトグラファーについて述べたいと思います。

商品撮影や広告・報道関係や旅行写真家などはまた別の領域に入ります。

ニューヨークは世界一の厳しさ!

📷 Fashion Photographer

⭐️これは主にファッション関係の写真を撮影する写真家のことを言います。ファッションの世界的な中心地であるニューヨークで有名な写真家といえば大体はこの分野の人だと思います。

ニューヨークの写真の世界でもっとも華やかな世界であることも事実ですし、誰しも入りたい世界であることも事実です。

ただ、おそらく世界で一番厳しい世界だと思います。いい仕事を取れるようになるには実力とそれ以上の運が必要です。

ここではニューヨークでのファッション写真家の現実の厳しさをお話ししたいと思います。

ニューヨークは世界のファッションの中心地ですが、ファッションに関する限り成功するのは有名なファッション雑誌を撮っている写真家に限られていると言ってもいいでしょう。Vogue系などの雑誌に入り込まなければまず成功することはないと思ったほうがいいでしょう。競争は熾烈です。

ニューヨークの写真学校に行って、独立して有名雑誌に、、というのはまずありえません。年間何千人という写真家が自分の作品を見てもらおうと画策します。その数はあまりに多くて、正直なところ雑誌で働いている人たちも新人の写真に目を通している暇はありません。ほとんど相手にしてもらえないでしょう。

●ニューヨークと言えども、ファッション雑誌の数は非常に少ないのが現状です。メジャーなところだと10個もないのではないでしょうか。

1つの雑誌を作るのに写真家は10人もいないでしょう。メジャーなページを取る人が数人。あとどうでもいいようなページを撮る人間が数人といった感じです。

メジャーなページを撮る人間はいくつかの雑誌を兼ねている場合があるので、そう考えるとますます写真家の数は少なくなるわけです。ニューヨークではわずかに数十人の写真家が牛耳っていると言っても過言ではないかもしれません。それほど有名雑誌に入り込むのは難しいのです。

ニューヨークは雑誌の数が少ない、そしてページ数も少ないということです。東京のように雑誌が無数に存在するというわけではないのです。

その少ない需要の中に、それこそ何千人という写真家が入り込もうとするわけです。非常に有名な人は別でしょうが、超有名でない限り常に新人の登場に怯えなくてはなりません。これが現状です。

ニューヨークには世界中から写真家が集まってきます。一番の強敵はヨーロッパからやってきます。ファッション雑誌などがアメリカよりもクオリティーの高い地域ですから、彼らの持ってくる写真は当然アメリカ人にはよく見えます。有名雑誌のいい部分を撮っている写真家は大部分がヨーロッパからの人間です。

●結論として、ニューヨークへ写真の勉強に行っても、ファッションで有名になることはできないとは言いませんがかなり厳しいということです。

ニューヨークから有名になった人間も当然いることはいますが、その確率は宝くじレベルだと思います。非常に特別な個性を持っていること、そして自分の才能を使ってくれるあアートディレクターに巡り合えるかということにつきます。

写真家はあくまでも誰かに使われてのみ成長できます。

そういう人間に運良く巡り合えるかどうかにかかっています。

Fashion Photographerで一番大切なのは個性・styleです!

これが一番大切なところです。海外ではファッション写真家は個性つまりStyleによって分けられます。一冊の雑誌を作り上げるのに違ったスタイルの写真家を集めます。似通ったスタイルの写真家を集めることはありません。

ニューヨークの写真家はこのスタイルを作り上げるために日々苦労するわけです。自分のスタイルを作るのに何年もかかることもあります。

自分のスタイルがない限りこのニューヨークで成功することはできません。ニューヨークのファッション写真家は自分のスタイルを確立するためによくヨーロッパに行きます。いい雑誌が多いヨーロッパでは自分のスタイルを使った雑誌の印刷物を作りやすいからです。それをニューヨークに持って帰ると仕事が取れる確立が大きくなる、というわけです。

私がヨーロッパに頻繁に行ったのもこれが理由です。

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