シャッタースピード 絞り iso|これらの相関関係が一番大事!

📷デジタルカメラは全てを無意味にしてしまった。

最近写真に興味を持った人にとっては、シャッタースピードや絞りなどという言葉は全く縁がないように思うのではないでしょうか。

それも十分理解できるほど今日のカメラは進歩をしてしまいました。無理もないです、、、写真なんてシャッターを押せば取れる、、、と思っている方が相当いるのではないでしょうか。

ほんの10年〜20年で写真の概念が完全に変わってしまいました。この世にカメラというものが現れてから一世紀以上、写真を撮るためにはシャッタースピードと絞りの相関関係が一番大事でした。それが全てだったと言っても過言ではないでしょう。それほど重要だったのです。

それがどうでしょう、、、。デジタルカメラの急激な普及で、シャッターを押せば誰にでも写真は取れる、、という環境が出来上がってしまいました。

現実問題、フィルムカメラの世界で一枚の写真をちゃんと撮るのは大変なことなのです。露出、つまり光の量を適正に測量しない限り、綺麗に画像が写るということはできなかったのです。もう少し細かく言うと、iso感度に合わせて露出を計るということです。

⭐️露出計で露出を計り、シャッタースピードと絞りのコンビネーションを探る!

これが全ての撮影の基本だったのです。ちゃんと適正露出で撮影しないと、現像の方もうまくいきません。

🔥現代はデジタルカメラも日々変化を遂げ、今ではスマートフォン内臓のデジタルカメラが主流ではないでしょうか。画面に見えている映像をいつでもシャッターを押すことによって適正露出で撮ることができます。カメラの画角を上にしても、下にしても、右でも左でも、どこに向けても適正露出で写真が撮れてしまいます。

撮る人間は写真を撮るためのテクニカル的なノウハウは何1つとして必要ではありません。押せば写るのです。 テクニカル的なことはほとんど考える必要がないわけです。写るのは当たり前、、、という感覚です。                                                                                                                                                                             これはもうフィルムカメラの全てを否定されてしまったようなものです。

「写真なんか押せば写るじゃん、、、」なんて言っている人が多いのではないでしょうか。つい10〜20年前はそういうわけには行かなかったのですが、、、今の人には分かってもらえないでしょうね。

⭐️デジタルの世界はアナログ写真の一番大事な部分を無意味な存在にしてしまいました。

📷シャッタースピードと絞り・isoの相関関係とは?

この原理が分かったらフィルムカメラも十分に挑戦できると思います。今回の投稿ではこの点に集中したいと思います。

シャッターを押せば写真が撮れるというデジタルカメラと違い、フィルムカメラではこの原理が分からないと奥の深い写真は撮れません。 ただ、相当クラシックなカメラでない限り、フィルムカメラにもオート機能のついたカメラは存在するので、シャッターを押すだけでも撮れることは撮れるわけです。すぐには出来栄えは見れないうわけですが、、。

🔴この原理とは、、、露出計で露出を測ったとしましょう。 iso感度を例えば100に設定し、計測をしてみると、、。1/125秒のシャッタースピードで絞りが5.6だとします。つまり 1/125・F5.6 とします。シャッタースピードを1/250にしたらF値はどうなるでしょうか。あるいは、シャッタースピードを1/60にした場合F値はどうなるでしょうか。 というようなことです。

◾️答えは1/250ならばF4、1/60ならばF8となります。

⭐️つまり、被写体に当たる光の量は同じなわけですから、シャッタースピードが変われば絞り(F)を変えなければならないわけです。1/125でF5.6、1/250でF4、1/60でF8、これらは全て同じ光の量ということです。どのコンビネーションで撮っても明るさに関しては同じ写真が撮れます。

シャッタースピードを早くすればフィルムに到達する光の量は少なくなるわけで、同じ光量であるためにはF値(絞り)を開けて光量を増やす必要があるわけです。

いろいろなコンビネーションができるわけです。それらはどれも適正露出ということになりますし、どれも同じような写真が撮れますが、シャッタースピードや絞り(F)が違うことによって様々な違いが表現できます。 この原理を理解し、瞬時にいくつものコンビネーションを言えるようになれれば大したものですよ。 とても簡単な写真の基本原理なのですが、押せば撮れる、、というような現代のデジタル写真ではまず頭に浮かばないことだと思います。

🔴デジタルのカメラでは高級機種にならないとマニュアル(手動)で撮影することはかえって難しいかもしれません。でもフィルムカメラでは絶対に必要なプロセスです。またそこを操作できるということがフィルムカメラの醍醐味なのです。

まず理解しなければいけないのは下記の3つの要素です!

▼シャッタースピードとは

通常 1        1/2        1/4        1/8        1/15        1/30        1/60        1/125        1/250        1/500        1/1000 のようになっています(単位秒)。 当然右に行くほどシャッタースピードは早いわけです。

そして、これが大事な点ですが、、1/2 が 1/4になると光の量は半分になるということです。言い換えれば 1/2 は 1/4 の2倍の光量となります。これを一絞りの違いと言います。一絞りの違いとは光の量が半分、あるいは2倍になるということです。

▼絞り(F)とは

通常 1.4        2        2.8        4        5.6        8        11        16        22 のようになっています。 右に行けば行くほど絞り込むということです。シャッタースピードと同じく、1つの絞りの違いは半分の光量になるか2倍の光量になるかのどちらかです。 例えば、F5.6はF4の半分の光量になります。F8はF4の1/4の光量ということになります。 一絞り違うと光量が半分か2倍になるということです。

▼isoとは

通常 25        50        100        200        400        800        1600        3200 のようになっています。これも1つ違うことに2倍の感度、あるいは半分の感度ということになります。右に行くほど感度がよくなります。

⭐️ご覧のようにこれら3つの要素は全て同じ原理に基づいて成り立っているのです。

シャッタースピード、絞り、isoは全て同じ原則に基づいて存在しています。一絞り違うと光量は半分ないしは2倍になるということを覚えてください。

📷シャッタースピードと絞りをどう操作すればどう変わるのか?

露出計で計測した値というのは決定的な数値ではありません。光がどこから来るのか、光は平均的に当たっているのか、など様々な要因からシャッタースピードと絞りの調整を行うのがアナログカメラの醍醐味なのです。

⭐️今回は簡単なテクニックを1つ!

🔴F値の絞りは開ければ開けるほどピントの合う範囲が狭くなり、絞り込めば絞り込むほどピントがより広範囲に合ってきます。絞りを開けるとうことはよりたくさんの光が入ってくるということですから、シャッタースピードはより早くなります。

▼全体的にピントを合わせたいのであればF値(絞り)を大きくします。ただ光量が少なくなるので、当然シャッタースピードは遅くなってきます。ケースバイケースですが、1/125よりシャッタースピードが遅くなると手持ちでは厳しくなっていくと思います。

▼ピントを一点に合わせて、他をボケさせたいのであればF値(絞り)を開けて撮ります。シャッタースピードはより早くなるでしょう。

🔥このテクニックだけでも、かなりの個性を出した作品を撮ることができると思います。 デジタルカメラでも基本は同じなので同じような操作で同様の効果が期待できます。ただ、デジタルカメラはフィルムカメラにはないiso感度やシャッタースピードなどがあるので、はるかに厳しい環境でも撮影をすることができるでしょう。

皆さんもぜひ様々なコンビネーションを試してみてください!
自分のクリエイティビティーに火がつくかもしれませんよ!

 

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