カメラマンの仕事内容って何?|ニューヨークでの1日はこんな感じ!

ニューヨークでの1日の仕事内容はこんな感じ!

📷今回は私の知っているカメラマン(フォトグラファー)の1日を紹介しましょう。

世の中でカメラマンになりたいと思っている方は多いと思います。でも、実際にどういうことをしているのかを知っている方はそういないと思います。今回は一応カメラマンとして独立した後のことを話しましょう。

私が最初に写真家として独立したのはアメリカのニューヨークでした。当時フォトグラファーというとスタジオを持っているのがニューヨークでの常識でした。少なくともスタジオがあることは決定的なアドバンテージになりました。私のスタジオはなんと五番街の19丁目の超一等地でした。

この辺りはニューヨークの写真家たちがスタジオを構える一番人気の地域だったわけです。Photo District と言われていました。運良くこんなところにスタジオを持てたわけですが、今では到底無理な話だと思います。いい時代だったんですね。

今はスタジオを持つのも結構大変なのでその分いわゆる貸しスタジオも結構あります。ニューヨークの貸しスタジオは日本のようにそのために建てられたビルはありません。ニューヨークによくあるロフトを改造したものが一般的です。

朝は起きると

☕️私のスタジオは五番街を見下ろす6階にありました。と言っても、一つの階は通常の2倍の高さはあるので、10階以上の高さはあると思います。おそらくニューヨークで考えられる最高のスタジオだったと思います。

⭐️朝起きると決まってコーヒーを作り、窓際に行って下の五番街を眺めながら朝食をとるのが日課でした。さっと降りて行って五番街のコーヒーショップでコーヒーとドーナッツを買うこともよくありました。このコンビネーションがいいんですね。

⭐️大きな窓から差し込む日光がいいんですね。大きな窓の窓枠が30センチほどもあるので窓のきわに座ることができるんです。

🔴まず朝食を取りながら、1日のスケジュールを見直します。

🔴撮影のある日ならば、早朝からその準備をします。でも通常は前日に用意をしておくので、ゆっくりとクライアントを待つ感じでしょうか。

🔴撮影がない日は前日の写真を編集をしたり、クライアントに連絡をしたり、エージェントに連絡をしたり、と結構スタジオで過ごすことが多かったですね。私は自宅とスタジオを兼ねていたのでいつも実にリラックスした環境でした。

でも住居兼用と言っても、素晴らしいインテリアなんですよ。3.6mほどの天井に天井も壁も全て真っ白。スタジオの広さは幅8~9m、長さは20m近くはあったと思います。床の1/3ほどはウッドの床、2/3ほどは床も真っ白でした。その綺麗さと言ったら、、、。ほとんど自分で必死に改造しました。

🔴撮影のない日は朝からしょっちゅうモデルも訪ねてきます。モデルのエージェンシーは常に新人のモデルを送ってきます。みんな地方やヨーロッパなどから来た感じの若い女性たちです。中には将来のスーパーモデルもいるので、こういうのもバカになりません。

私は結構これが好きで、1週間に数日はやっていました。彼女や彼らも写真が欲しいので積極的に来るわけです。私はいいモデルがいれば、しょっちゅうついでに簡単な撮影を朝からしていました。スタジオを持つというメリットはこういうところにあります。スタジオがあればモデルも来てくれますが、なければ来てくれません。クライアントが商品を送ったり、打ち合わせをする場所もなければなかなか仕事にもならないでしょう。

スタジオがあれば、クライアントに来てもらうだけで、自分の世界を見せることができます。ネットで見るだけでは全てはわかりません。スタジオを持つことは大きな信用にもなるわけです。

もちろん最近は家賃も高くなったので、スタジオを持たない人も多いですが、そういう時はモデルを見るのに、モデルのエージェンシーで見たり、小さなスタジオを借りたりします。スタジオを持つことが決定的な必要条件というわけではありません。自分のアパートでもやれることはやれますが、、スタジオに招待するのとその違いはお分かりいただけると思います。

🔴広告代理店や雑誌社に打ち合わせにこっちから行く必要がある時もあります。私のいた五番街の19丁目はどこに行くにも抜群に便利でした。広告代理店や雑誌社は40丁目から50丁目あたりに多かったので、地下鉄に乗ればどこでも30分で行けました。歩いて行けるところも結構あるんです。ニューヨークの場合は1丁目を歩くのに1分ちょっとと考えていればいいと思います。歩いて動き回るのも結構爽やかなものです。ニューヨークの街は素晴らしいインスピレーションのかたまりです。

私は頻繁に歩いてアップタウンに行っていました。ニューヨークに住むと歩く速度が早くなるといいます。実際それは事実だと思います。日本に一時帰国するとみんなの歩く速度が遅いのにびっくりしました。

🔴お昼時は、仕事のない時は友人やクライアントなどと食べることが多々あります。大抵は近くの日本レストランに行くことが多かったですね。アメリカ人も日本食はまず抵抗なく食べます。

写真を取りに来たモデルと昼を食べることも。友人などもみんな同じ業界の人間なので、人脈を増やすことは自分の生命線です。情報を得ることは重要です。

🔴仕事の時はアメリカの場合もいわゆる出前になります。現在は本当に選択肢が増えました。結構豪華なものもあります。

撮影の時に、私が今までで一番いい昼食だと感じたのはイタリアのミラノですね。出前も前菜からメインまであります。パスタも素晴らしい。パンやデザートまであります。大抵大きな容器に入っています。

昼から赤ワインとスパークリングウオーターを飲みながらゆったりと昼食を取ります。イタリア文化最高!! ですね。

🔴午後も基本的に午前と変わりはありません。基本自由にいろんなことをして過ごします。この自由さがニューヨークのフォトグラファーです。 私はいつもお気に入りのFMをスタジオ内で流し、大音響の中で仕事をしていました。私には写真と音楽は切っても切り離せない関係ですね。

🔴仕事のない時や仕事の終わった夜は結構外に食べに行きます。作るのも疲れていますし、数ブロック以内にレストランはたくさんあります。ニューヨークの最大の楽しみはレストランですね。金額は比較的リーズナブルですし、世界中の味が味わえます。レベルはかなり高いです。

先ほども言いましたが、人脈を作ることはとても重要です。

アメリカは自由な競争の世界と言われていますが、実際はそうではありません。写真家にしても、あまりにも多くの人が売り込んでいるので、雇う方もなかなか分からないことがよくあるのです。結局のところ、クライアントもいい人はいないかと知人に伺うことがよくあるのです。できるだけ知り合いを作ることは絶対に重要です。どこから可能性が出てくるかわかりません。

ニューヨークではコネは効きます!

これは覚えていてください。競争の世界だからこそ友人が必要なのです。

🔴私は気ままにヨーロッパにも出かけました。ニューヨークからヨーロッパは7~8時間の距離です。決して遠くありません。この時間で全く文化や言語の違う世界にたどり着くことができるのです。素晴らしいと思いませんか?

休みの日にニューヨーク州の北にキャンプやスキーに行ったり、ロングアイランドの浜辺に行ったり、余暇を充実させることはニューヨークではとても重要です。

 

 

 

 

 

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