東京のロックダウンは可能か?|その大きさは他の都市の比ではない!

東京は異次元の大きさ!

⭐️私は世界の8カ国に住んできましたが、東京ほど大きな都市はないでしょう。

東京の人口は2017の統計で1,372万人、東京都市圏は最大3,800万人とも言われています。 2020.3.29現在ロックダウンがすでに行われている都市がありますが、どこを取っても東京都とは比較になりません。

🇮🇹爆発的に感染者が出たイタリアを見てみましょう。北部の大都市ミラノの人口は約135万人、ベルガモの人口は約12万人、トリノの人口は約88万人といった具合です。

街の構造も何か似通っています。基本的に街の中心が真ん中にあって外へ外へと広がっている。基本的に円形か楕円形をしている。これは昔から街が中心の広場を拠点にして外へ外へと広がったことに由来するのです。よってヨーロッパの都市は基本的に同じような形状をしているものが多いのです。

サイズもとても小さいと言えます。中世では街は要壁で囲われていました。もちろん現代では以前の要壁を乗り越えて広がっていますがいわゆる街の大事なところは中心の一箇所ということになります。いわゆるダウンタウンは一つなのです。近年古い旧市街が手狭になり外に新都心が作られる場合もありますがそれほど広がっているわけではありません。

世界のどの国を見ても基本ダウンタウンは一つなのです。それでいて、ダウンタウンの大きさはそれほど大きいというわけではありません。ミラノにしても、端から端まで歩こうと思えば歩けます。

🇺🇸アメリカを見てみましょう。ニューヨークの人口は約860万人。もう少し周りも入れたMetropolita Areaは約2,000万人です。いわゆるダウンタウンはマンハッタンだけです。ブルックリンにもそれらしきものはありますが規模は比較になりません。街の大事な部分はマンハッタンに集約されています。

🍁カナダ最大の都市トロントを見てみましょう。人口は約300万人。周囲を合わせた Greater Toronto Areaは約600万人です。もちろんダウンタウンは一つです。

⭐️街の中心(ダウンタウン)が基本的に一つであるということ、これが世界の街の基本です。ロックダウンをするにしても、警備などの面でオーガナイズする側としてはやりやすい面が多々あるように思えます。

東京を見てみるとどうでしょうか、これほど大きく広がった大都市はありません。いわゆるダウンタウンもいくつもあります。大きく区分けしても、東京駅周辺、品川、渋谷、新宿、池袋、などどれを取っても世界の街であるならばダウンタウンと言ってもいいような規模の地域が多数存在します。

地下鉄・JR・バスなどの公共交通機関の規模はまさに圧巻です。これほど複雑なシステムを数分刻みで運行するその正確さ。こんな街はどこにも存在しません。

あまりにも複雑な都市構造、圧倒的な人口、これら全てをロックアウトできるのでしょうか。どの程度までロックアウトできるのか。3,800万人の動きを止められるのでしょうか。これは日本が今までに経験したことのない出来事だと思います。

 

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