📷アナログカメラからデジタルカメラに変わった現代は画期的な時期!
私の人生は写真とともにありますが、それはまたアナログからデジタルへの変革の歴史でもありました。
このわずか数十年で世の中はすっかりデジタルの世界へと変貌を遂げました。パソコンなるものが登場し、全ての情報がデジタル化されていったわけです。
人類史上実に稀な時代に我々は生きているということ、皆さんは知っていますか?
今青春を謳歌している人たちにとって、デジタル以外の写真と言うものがあることさえ知らない人たちが多いのではないでしょうか。デジタルの写真が主流になってきたのはついこの20年余りのことなのです。1990以降に生まれた人たちにとっては、おそらくデジタル以外の写真のことなど何も知らないというのが実情ではないでしょうか。
一般の人がデジタルカメラを認識し始めたのは1995年頃のことです。まだまだマイナーな存在でしたが、徐々に商品が増えていきました。急速にアナログの写真機つまりフィルムを使う写真機の領域を奪っていったのです。
📷プロの人たちにもとっても多大な影響が!
フィルムからデジタルへと変わっていったことによって、プロの世界でも大変なことが起こってしまいました。元来写真家と言われる人たちは芸術家っぽい人が多くいました。
写真を撮って、暗室に入りそのフィルムを現像し、紙焼きをする、、、というのが一般的なプロセスでした。一日中暗室の中といったことも決して珍しくはありませんでした。プリントを焼く技術にしても皆それぞれの技術があり、個性を出していくのが最大の関心事だったのです。
そうですね、、記憶が確かではありませんが、、おそらくプロの写真家がほとんど全てデジタルでやるようになったのはこの10年未満だと思います。ムービなどの動画も同じです。
デジタル化に対応できずプロとしてやっていくことを断念した写真家も多数います。
⚡以前はプロの撮影はそれはそれは大変だったのです!
以前はプロの撮影というと膨大なカメラ類とライティング、そしてフィルム類を用意しなくてはなりませんでした。その量は物理的に見てかなりの量となっていました。重さも半端ではありませんでした。
1つの撮影で、どのサイズのカメラを使うのかというのが問題となり、幾つもの違うサイズのカメラを使うのであれば、それぞれに合うフィルムも前もって用意しておかなければなりませんでした。そのややこしいことといったらありませんでした。
ちなみにフィルムのカメラには幾つものサイズがあります。よく使うものとしては 35mmのフィルムを使うニコンやキャノンなど。少し大きめのブローニーサイズ(一般的に120と言われているもの)用のカメラ、、有名なハッセルブラッドやマミヤ、ペンタックス、フジなどなど、、。それより大きいとなると、4×5や8×10と言ったものになります。
全てかなり重いもので、レンズも重く、一般的にジュラルミンのケースに入れて持ち運ぶのですが、違ったサイズのカメラを使う場合などそれはそれは大変でした。
⚡撮影のあとがこれまた大変だったのです!
プロの現場では撮影が終わったとしても大きな仕事が待っていたのです。撮影で使った数十本、数百本のフィルムを適切に現像しなければなりませんでした。プロが使う現像所に持って行くわけですが、適切な指示の元抜粋したフィルムをまずテストという形で部分的に現像し、明るさなどを見ます。明るさが足りなかったり、明るすぎたりすると本番の現像で調節したわけです。下手をすると撮影したフィルムの全てをダメにしてしまう危険性もありました。
🔥全てのフィルムが適切に現像されるまで気が気ではなかったのです。
フィルムは現像するまで何がどのように写っているか分かりません。現場で唯一写真として見れるのはポラロイドでしたが、これまた持ち運ぶのには非常に不便でした。ロケなどに行った場合は本当に気が気ではありませんでした。戻ってきてフィルムにちゃんと写っていないとしたら、、、補償問題に発展ですね、、。
ちゃんと写っていた時の安堵感は今でも忘れることができません。
📷フィルムカメラは撮影するのが圧倒的に難しいのです!
フィルムのカメラがデジタルのカメラと比べてどれほど難しいかと言うのは今後また述べていきたいと思いますが、全く別物だと思っていただいた方がいいと思います。
フィルムにはISO感度と言うものがあります。感度はそれほど良くないので十分な光がなければ撮れないということです。現代のデジタルカメラのようにISO感度のいいフィルムは存在しなかったのです。ISO感度はせいぜい100,200,400ぐらいが主流でした。ISO感度が大きくなればなるほど粒子が荒くなっていくので、シャープな画像を狙う時はせいぜいISO感度は100ぐらいでしょうか、よりシャープなISO感度25や64と言ったものもよく使いました。
フィルムの感度が良くないので、とにかく撮影が難しいのです。今のデジタルカメラの中にはISO感度が3000000以上というとてつもないものもあります。わずかな光でも早いシャッタースピードが取れるということですね。
📷デジタルは圧倒的に撮りやすいのです!
この10年のデジタルカメラの進歩は想像を絶するものがあります。 現代における商業写真の撮影では高性能の小さなデジタルカメラ1つとラップトップのパソコンが1つあれば十分です。アナログ時代と比較すると下手をすると10分の1でしょうか。比較になりませんね。現代では撮っている間に全ての写真をパソコン上で見ることができます。写っているかどうか、、、なんて心配は無用ですね!
現在ではフィルムの現像所も極端に少なくなり、ほとんど全てがデジタル化されてきています。時代の流れなんでしょうか、、。 ただ現在でも少ないですが、フィルムによる撮影もプロ、アマを問わず行われています。あのフィルムの感触というんでしょうか、粒状の面白さでしょうか。モノクロの写真の奥深さでしょうか、、。デジタルでは表現できない部分はまだまだあると思います。
今後はフィルムカメラの詳細や、デジタルカメラなどのいい撮り方などなど、、様々な観点から述べていきたいと思います。