カメラにとって【露出】の意味はシャッタースピードと絞りの相関関係

📷シャッタースピード、絞り?聞いたこともないな、、!

こんな風に思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。今まで意識して考えたこともない、、という方も多いのではないでしょうか。現代のカメラはほとんどの方がスマホのカメラではないかと思います。

十分にクオリティーの高い写真が何の苦労もなしに撮ることができます。どんなに暗くても何の苦労もなしに撮れるその技術力。私のようにアナログのフィルムカメラで育ったものには全く想像もできない卓越した技術力なのです。

⚡何も考えずに瞬時に素晴らしい写真が撮れる世界、、、、

露出やシャッタースピード、絞り、、なんて現代社会では考えること自体意味のない世界になってきているのかもしれません。でもここで一度写真の原点を見直してみませんか? そこには素晴らしい原理があるんですよ。デジタルの📷を操作する上においても必ず役に立つと思いますよ。

📷シャッタースピード、絞りって何だ?

ここでは誰でも分かるような表現で書きたいと思います。学術的なことは抜きということです。あくまでも写真家としての範囲内で、、、。

つまり、一枚の写真とはどれだけの光をフィルムに当てるか、、ということなんですね。光の量が大事なんです。どれぐらいの感度のフィルムにどれだけの量の光を取り込めば適切な写真が撮れるか、、、ということです。その光の量を調節しているのがシャッタースピードということです。

⚡フィルムの感度とはISOって書いてあるものです。通常100とか200とか、、1600とか書いてあるものです。この数が多いほど感度はいいということです。一般的にフィルムの写真だと感度がよくなればなるほど粒子が荒くなると考えてください。

現在のデジタルカメラなどでは信じられないぐらいすごい数値(32000)のISO感度などが書いてあるものもありますが、本当にわずかな光でも写真が撮れてしまうということですね。でもいくらデジタルでもISO感度を大きくすると画像にノイズが多くなると考えてください。厳密にやるには撮影後の後処理が必要になると思います。フィルムではないので粒子は関係ないですが。

ちなみにデジタルで撮っても粒子のような効果は後で付けられるので、それで問題ないという方もいるでしょう。

✨さて、話に戻りますが、、、。シャッタースピードとは1/30とか1/125とか書いてあるものです。1/30だったら1秒の30分の1ということです。

だいたい順番に 1/15  1/30  1/60  1/125  1/250  1/500  1/1000  1/2000 などと書かれていると思います。このそれぞれの違いに気付かれますか? つまり、1つ1つのシャッタースピードの違いは半分の光の量になっているということです。ここが大事なところです。1/250 は 1/125 に比べて半分の光の量。1/125 は 1/250 の2倍の光の量ということです。

✨さて絞りはと言うと、、F1,4  F2  F2.8  F4  F5.6  F8  F11  F16  などと書かれているものです。数が多いほど少ない光の量と言うことになります。この1つの違いもシャッタースピードと同じ相関関係にあります。すなわち、例えば F5.6 はF4 の半分の光の量、言い換えれば F4 は F5.6 の2倍の光の量ということになります。

写真における露出というのはこのシャッタースピードと絞りを操って光の量を調節するという意味になります。両方の要素を使って一番適切な光の量をフィルムに当てるということですね。

📷シャッタースピードと絞りの相関関係は?

この論理が分かればいろんなことが分かってきます。決して難しいことではないので理解してください。シャッタースピードや絞りは1つ1つが倍々の法則だということ、、。ここが大事です。 そう考えると、こういうことも言えます。例えば、1/60で撮ったとすると、それは1/250で撮った時よりも4倍の光の量と言うことになります。1/500で撮った時よりも8倍の光の量と言うことになります。

絞りでも同じことが言えます。例えば、F4で撮ったとするとそれはF8で撮った時の4倍の光の量、F11で撮った時の8倍の光の量と言うことになります。

分かりますか?

写真はこの2つの相関関係で成り立っているので、この2つのコンビネーションを変えることによって自由自在に写真を操ることができるんですね。

✳例えば、ある撮影をするときに絞りが5.6でシャッタースピードが1/125だとします。少しシャッタースピードを遅くしてボケた動きのある写真にしたいと思ったとします。シャッタースピードを1/60にしたとすると絞りはF8ということになります。これで入ってくる光の量は同じとなります。1/60にして入ってくる光は多くなるわけですから、絞りを狭めるわけです。

逆に、シャッタースピードを早くして止まったようなイメージにしたいとします。1/250になったとしたら絞りはF4になります。1/500になればF2.8になるということです。取り込む光の量が同じであれば、シャッタースピードと絞りがどうであれ適正露出ということで綺麗な写真が撮れるということです。

この論理が分かれば写真の原理は分かったと同じです。露出を図るのはカメラ内蔵の露出計か個別の露出計を使います。デジタルでもマニュアル設定にすれば基本の原理は同じです。

後日また楽しい、味のあるフィルム写真の取り方を書きたいと思います。フィルム写真の奥深いところをじっくり紹介していきたいと思います。

⭐フィルムカメラは必ずまた人気が出ると思います!

 

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