🇺🇸アメリカの素朴な国民性に心打たれる!
ニューヨークからロスまでの大陸横断の道のりの後半戦のスタートです。
どちらかというと、オクラホマシティまでは緑豊かな大地が延々と続いていたのですが、オクラホマシティを過ぎたあたりから少しづつ緑が減っていきます。
なんとなく大地の色になっていくんですね。
どこまでも続く大地という感じです。
オクラホマシティからテキサス州北部のアマリロ(Amarillo)までは約400キロ(245miles)です。
実はアマリロと言うと私には特別な思い出があるのです。
半年後にロスからニューヨークに帰る途中、アマリロの東約70〜80キロの所で愛車のエンジンが丸焦げになってしまったのです。
愛車は中古のフォルクス・ワーゲンだったのですが、ファンベルトが長旅のせいでしょうか、取れてしまったのです。空冷式なのでこれは致命的でした。
なんせ止まったところは荒野のど真ん中。身の危険も感じるようなところでした。
幸い数100メートル先にガソリンスタンドが見えたのでそこまで走ったのですが、この数百メートルの移動でエンジンが丸焦げになってしまったのです。
その時はエンジンがそんなにひどい状態であるということは知る由もなく、ただ途方にくれるばかりでした。
でもここで素晴らしい出会いがあったんですね。偶然立ち寄ったガソリンスタンドの老夫婦が、見知らぬ私の面倒をいろいろと見てくれたんです。
こんなテキサスの小さな町、、、おそらく日本人なんか見たこともなかったでしょうね。
私はガソリンスタンドの老夫婦の家で夕食もいただき、泊めていただきました。
確か、次の日もレッカー車の手配がつかず、もう1日ご厄介になったのを覚えています。
昼は田舎のダイナーに連れて行ってくれました。アメリカの本当の田舎の情景を見ることができたのは実に素晴らしい経験でした。
あのダイナーでの素朴な客の顔が忘れられません。ニューヨークのような大都会には絶対にない世界でした。
生まれて初めて味わった雰囲気でした。そこはテキサスの大平原のど真ん中だったのです。
夜中に降った雨とヒョウの粒の大きさにはテキサスの広大な大地を感じました。あの雨音の大きさは忘れられませんね。とにかく雨つぶが大きいんですね!
そして、素朴で純粋な彼らの人間性に魅了されたのを覚えています。故障がなければ出会えなかった感動ですね。
次の日レッカー車とともにアマリロ市内のフォルクスワーゲンのディーラーに移動し、近くのモーテルに部屋を取りました。ファンベルトが切れただけだと思っていたので、1日ぐらいの滞在だと思っていたのですが、呼び出され最悪のニュースを伝えられました。
結局のところ、1週間以上この街に滞在する羽目となり、お金を送金してもらう羽目となりました。
あの時のわびしさはきつかったですね、、、。
ただ、これも今になってみればいい経験だったと思っています。アマリロの街の1週間の滞在で受けた人情味あふれるおもてなしは間違いなく私の財産になったと思います。
🇺🇸いよいよあたりは砂漠化!*あたり一面西部劇の世界!
アメリカ大陸横断の旅、いよいよアメリカ西部に入っていきます。
野球のメジャーリーグでもテキサスのチームはwestern divisionに属しますから、テキサス以西は本当の意味で西部ということですね。
アルバカーキはテキサスのアマリロから真西に約290マイル、460キロほどです。東京と京都の距離という感じでしょうか。
アマリロからの道のりはほとんどまっすぐな道が永遠に続きます。まさに大平原!
ニューメキシコ州の南西部はほとんどが砂漠地帯になっています。
この辺りのアルバカーキまでの道のりにはまだまだ緑も存在しますが、大地がだんだんと砂漠化していくのを感じることができます。
ここから西はもうアリゾナ州ですからね、、砂漠地帯はもうそこまで迫ってきています。
この辺りはテキサスと同じく昔はメキシコ領でした。アルバカーキの街並みには要所にスペインを感じることができます。
さんさんと輝く太陽と相まって、南国の雰囲気が満載です。ここまで来て明らかに北東部の雪の世界との違いを感じることができました。
これがアメリカの西部なんですね。カウボーイなどが生活した当時が夢に出てくるようです。
カラッとした空気、砂漠地帯のそよ風が感じられる街角。私はとてもこの街が気に入りました。夕暮れ時に街を散策してみると実に爽快な気分になるんです。
ここまで来るとなんとなく西海岸の雰囲気に似てきた感じがしますね。この辺りからロスまではほとんどが砂漠地帯となります。
🇺🇸砂漠地帯は最高の異次元の世界!
砂漠地帯は何を隠そう!!私の一番好きなところなのです。今までに何度となく訪れてきたこの地域。砂漠地帯にたたずむと自分の存在の小ささを思い知らされてしまいます。
現代社会ともっともかけ離れた世界は? とくれば、砂漠地帯でしょう。この地球の偉大さを一番感じられるのは間違いなくこの地域です。完全なる異次元の世界です。