カナダとアメリカが統合する上での「政治・外交」面での障壁について!

アメリカ

今回は政治・外交面での障壁に迫ってみましょう。アメリカとカナダは別物だと私は言い続けていますが、この障壁は絶大です。

国家主権と外交路線の違い

カナダは独立国家として独自の外交政策を持ち、多国間協調や国際法重視の姿勢が強い国です。一方、アメリカは単独行動や軍事力を背景にした強い影響力を行使する傾向があり、外交スタイルそのものが大きく異なります。統合はカナダにとって外交主権の放棄を意味し、国としての存在意義に直結する問題となります。

カナダはG7の一国として存在し、確固たるアイデンティティーを持っています。カナダの国旗も独特です。これら全てを手放すことなんてあり得ません。

同盟関係と国際的立場

があります。カナダはNATOやG7の重要メンバーであり、国連平和維持活動などで「仲介者」的な役割を担ってきました。もし米国に編入されれば、こうした独自の国際的立場は消滅し、アメリカの外交政策に完全に従属することになります。これはカナダの長年の外交理念と大きく衝突します。国民感情からしてもアメリカに完全に従属することはないと断言します。

軍事政策の違い

カナダ軍は防衛重視で規模も小さく、海外派兵にも慎重です。一方、アメリカは世界最大の軍事力を持ち、積極的な軍事展開を行います。統合すれば、カナダ国内に対する軍事基地の拡大や防衛政策の大幅変更が必要となるでしょう。政治的反発は極めて大きいでしょう。

国内政治文化の違い

カナダは比較的穏健で合意形成型の政治文化を持ち、政党対立もアメリカほど極端ではありません。対してアメリカは二大政党制の対立が激しく、政治の分極化が顕著です。まさに国民を二分している状態です。

統合すれば、カナダ社会がこの強い政治的対立構造に組み込まれることになります。国民の抵抗は計り知れません。

地域問題

特にフランス語文化を持つケベック州は、すでに独立運動の歴史があり、米国への統合には極めて強く反対する可能性が高いです。統合は国内分裂を引き起こすリスクすらあります。

この前も少し述べたように、ケベック州は北米では独特です。今まで行われた国民投票でも僅差でカナダからの独立を思いとどまりました。アメリカと統合なんてことが起これば、フレンチカナディアンたちは間違いなく分裂・独立を選ぶでしょう。

総じて、外交路線、軍事政策、政治文化、地域アイデンティティという国家の核心部分で大きな違いがあり、これらが政治・外交面における最大の障壁となっています。

以前に述べたようにカナダをそのままの状態で高度な自治を与える以外に方法はないでしょう。もちろんそれでも、カナダは拒否することは間違いありません。

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