カナダ オンタリオ州のフランス語圏|トロントはフランス語圏に入る?

🍁トロントはフランス語圏に入るの?

答えはNOです。トロントでは日常生活の中でフランス語を使うことはまずないでしょう。でもトロントから北に3〜4時間ほど行くとフランス語圏に入ります。

フランス語がしゃべられているのは主にケベック州ですがオンタリオ州にもフランス語圏は存在します。首都のオタワはケベック州とオンタリオ州の境に位置していますが、そこからオンタリオ州の西の方にフランス語を話す人たちが混在しているように思えます。

⭐️トロントの中学、高校は大きく3つに分かれています。1つは主に英語主体でやっている学校。2つ目はextended frenchと言ってフランス語の割合を大きくした学校。もう1つはフランス語が主体の学校です。

◉最初の英語主体の学校は日本の学校で英語を教えるようなものでしょうか。まずものにはならないと思います。英語圏では外に出て実際にフランス語を話すことは稀なので仕方がないかもしれません。必要性がないからです。

◉2つ目のExtended French Programは家でフランス語を話していないという前提で、もっとフランス語をしっかり習得したい生徒のための学校です。学校の授業のうち幾つかの科目が完全にフランス語で授業が行われます。 大きくなった時にかなりフランス語にも精通しているようになります。ネイティブレベルにはなりませんが、完全に英語主体の学校よりはかなり充実していると思います。

私の二人の娘はこのプログラムの学校に行きました。基本は英語主体の授業ですが、その中で歴史や体操、音楽などがフランス語で行われるというような感じです。授業中にトイレに行きたくなってもフランス語でそれを先生に伝えなければなりません。

娘たちは中学一年からこのプログラムに入りましたが、高校卒業までの6年間このようにバイリンガルな授業を受けることになります。 カナダの英語圏ではフランス語は基本いらないのでほとんどの人は普通の英語主体の学校に行きます。でも、このプログラムで大きくなると、かなりフランス語が理解できますし、仕事の面でも役に立つことは多々あります。 何より自分にとって貴重なスキルとなります。

▼このプログラムに初めて参加した時、フランス語で書かれた歴史の教科書を娘が持って帰ってきた時は正直びっくりしました。abcから教えるんじゃないんですね、、、。フランス語の環境に放り込む、、という感じでしょうか。でも不思議なもので子供は徐々に順応していきます。実に不思議なものです。

◉フランス語主体の学校はネイティブなフランス語を喋れるようになる学校です。フランス語が主体と言っても学校では英語も教えますし、トロントは英語圏にありますし、外に出れば英語を喋る必要があります。 よってみんな両方を流暢にしゃべります。

私は二人の娘をこういう学校に行かせたかったんですが、この学校に中学から入るには小学校からフレンチ主体の学校に行っていなければ入学を許可されるのは難しいと思います。流暢に喋れることが前提ですね。 私の娘は普通の英語主体の学校に行かせていたので諦めたという感じです。

🍁トロントとその周辺ならフランス語は必要なし!

トロントにいるとケベック州から来たフランス系の人たちと遭遇することがあると思います。そういう方は結構アクセントのある英語をしゃべります。すぐに分かります。ケベック州ではモントリオールの一部で大きくならない限り原則英語は必要ありません。

私たち家族は最初モントリオールに移住しましたが、永住権の申請の時にオンタリオ州のトロントに移ってきました。やはり英語オンリーの方が我々にやりやすいのは当然のことです。

⭐️フランス語はトロントでは必要ないと言っても、カナダの文化にこのフランス語圏の影響が多々存在しているというのは間違いありません。アメリカとカナダが文化的にかなり違った面を持っているのもこれが理由です。 この地で行きていくのであればフランス語を習得しているというのは非常に価値があると思います。

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