アメリカ 大統領選挙におけるバーニーサンダースの魅力はなんだろう

バーニーサンダースが面白い!

⭐️アメリカ大統領選挙が実に面白くなってきた。これからしばらくこのアメリカのエンターテイメントを語っていきたいと思います。アメリカ大統領選挙はまさに究極のエンターテイメントです。

今まさにこの瞬間、アメリカではスーパーチューズデイ(Super Tuesday)と言われる一大イベントが行われている。全米14州で行われる。ここでの勝敗が全てを決めると言っても過言ではないでしょう。

全米で最も人口の多いカリフォルニア州や2番目のテキサス州でも予備選挙が行われ、大統領候補を選ぶ代議員のおよそ三分の一が決まってしまうのです。今日がいかに重要かはアメリカ人なら誰でもわかっているはずです。

⭐️この中でバーニーサンダースが実に面白いですね。アメリカでは誰でも大統領になれます。トランプ大統領を見ればそれは歴然としています。そういう意味では、バーニーサンダース候補も今までになかったタイプの候補と言えるでしょう。

私は長年アメリカに住みましたが、この時期が来ると結構国民は熱狂します。学生の間でも夕方のテレビニュースには人が群がり、盛んな議論がされます。

アメリカ人は自分の言いたいことを言います。自分の主張を貫くように小さい頃から教育されます。そんなアメリカ人の中でも今までに彼のような人格が世に出たことがあるでしょうか。とにかく面白い人物です。

法人税を上げたり、国民皆保険を唱えたり、学生ローンの債務を帳消しにする、公立大学の無償化、富裕税、などなどお金持ちや企業経営者にとってはとんでもない約束ばかりです。アメリカの金融界や経済界はバーニーサンダースに恐れを抱いています。彼が当選すれば株価が急落すると言う人もいる。

でも、ここまで急進的な考えを持った人間が人気を得ているのにはトランプ大統領が作り出した差別社会が根底にあります。アメリカの貧富の差は予想以上に大きいのです。

⭐️社会から見捨てられたと感じる人たちにとってはバーニーサンダースは希望の星です。その政策が実現できるかどうかは彼らにもわからないでしょう。財政的な面を考えてみると、無謀とも思えます。それでもバーニーサンダースに全てを委ねる以外に生きるすべがない人たちが無数に存在しているということです。こういうアメリカを作り出したのは他ならぬトランプ大統領です。

⭐️とにかく彼の生い立ちは小説にもなり得る物語です。ニューヨークでポーランド系のユダヤ人の子として生まれました。とても貧しかったようです。ニューヨーク市立大学に通った後シカゴ大学に進みます。シカゴ大学はアメリカでは大変に有名な大学です。2020年のアメリカ大学ランキングでは6位に位置しています。アイビーリーグに対抗できるのはこのシカゴ大学かMIT(マサチューセッツ工科大学)です。貧乏な彼にとってシカゴ大学に進むのも大変だったと思います。

バーモント州に落ち着くまでは教師、大工、映画監督、看護師、などなど実に様々な仕事を経験してきました。極貧も経験してきている彼だからこそあの政治ビジョンが生まれたのだと思います。

これからの数ヶ月がとても面白くなってきました。

 

 

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