トランプ氏がカナダをアメリカの第51州目になるべきと発言!その波紋!

アメリカ

なんかとんでもないことを言いましたね・・・確かにアメリカ人の本音はそうかもしれません。

カナダがアメリカの一部であったら色々といいこともあるでしょう。 大まかにいうとカナダの人口も国民総生産もアメリカの1/10です。

アメリカとカナダで永住権を取った私としては、両国のことをかなり理解しているつもりですが、ある意味この両国は水と油なんですね。

あまりにも違いすぎる点が多くあります。一般的に言ってカナダ人はアメリカ人のことを好いていません。それは明らかです。

ただ、経済的にアメリカの方がはるかにいいので、かなりの人間がアメリカに職を求めて移動しているのも現実です。リタイアしたカナダ人が多数アメリカのフロリダあたりに移住しています。カナダの冬は寒いですからね。

でも結構多数のアメリカ人もカナダに移住してきます。アメリカでお金持ちであるならばいいですが、そうでないならアメリカで暮らしていくのは大変です。カナダの福祉は圧倒的ですからね。

今日はアメリカとカナダの決定的な違いをまとめてみました。

アメリカとカナダの決定的な違い

アメリカとカナダは地理的に隣接し、共通の歴史や文化的背景を持ちながらも、政治、社会、文化、経済においていくつかの決定的な違いがあります。それぞれの違いを以下に整理して解説してみましょう。


1. 政治体制と政府の役割

  • アメリカ
    アメリカは連邦制の共和制国家であり、大統領が行政のトップを務めます。州ごとの権限が強く、連邦政府と州政府が異なる政策を取ることも珍しくありません。自由主義が根強く、政府の介入を最小限にし、個人の自由や責任を重視する文化があります。
  • カナダ
    一方でカナダは立憲君主制であり、国王(現在はイギリス国王)が象徴的な元首として存在しますが、実質的な政治は首相がリードします。カナダは福祉国家として知られ、政府が医療や教育などの公共サービスに積極的に介入し、国民全体の平等を重視しています。
    先ほども言ったように、医療関係の違いが一番大きな問題でしょうね。

2. 医療制度

  • アメリカ
    アメリカでは主に民間の保険会社が医療を提供しており、医療費が高額になる傾向があります。公的な保険も存在しますが、対象は限定的です。そのため、多くの人が高い医療費に苦しむことがあります。私の友人たちは4人家族で医療保険に1ヶ月1000ドルあまりも払っています。病気を抱えているとその額は当然増えます。
  • カナダ
    カナダは公的医療制度が充実しており、基本的な医療サービスは全て無料で提供されます。これにより、全ての国民が医療へのアクセスを持つ一方で、待ち時間が長くなるなどの課題もあります。私のブログの中にも書かれていると思いますが、全て無料というわけではありません。色々と問題点はあります。でも、大きな違いがあることは事実です。

3. 銃規制

  • アメリカ
    アメリカでは憲法修正第2条で銃の所持が保障されており、銃規制は州ごとに異なります。銃の所有は自己防衛や自由の象徴として広く支持されていますが、銃犯罪が多発しているという社会問題も抱えています。
  • カナダ
    カナダでは銃規制が厳しく、銃の所持には厳しい条件が課されています。その結果、銃犯罪の発生率はアメリカよりも低い水準にあります。ただ、地続きなのでかなり流れてきていることは事実です。

4. 多文化主義と移民政策

  • アメリカ
    アメリカは「メルティングポット(るつぼ)」として、多様な文化が一体となることを重視しています。しかし、人種や宗教間の緊張が依然として存在し、分断が問題視されています。
  • カナダ
    カナダは「モザイク文化」と称され、移民の多様性を尊重し、それぞれの文化を維持することを奨励しています。移民政策も比較的寛容で、多文化主義を掲げた政策が社会の調和を支えています。これも大きな違いですね。カナダでは人種差別というのはあまり聞きません。もちろんないことはないです・・・当然ありますが、程度の差はかなりのものだと思います。私の娘たちは学校や社会で差別を受けた記憶はないと言っています。

5. 国民性と社会の価値観

  • アメリカ
    アメリカは個人主義が強く、自己責任や自由な競争が社会の基盤となっています。そのため、成功した人を称賛する一方で、社会的な格差が大きい傾向があります。この格差が今は大きいですね。
  • カナダ
    カナダは集団主義的で、平等や福祉を重視する価値観が根付いています。穏やかで礼儀正しい国民性が特徴で、対立よりも妥協を重んじる傾向があります。穏やかな国と言っていいでしょう。

6. 環境と地理

  • アメリカ
    アメリカは多様な気候帯と地形を持ち、資源も豊富です。経済活動が盛んな都市が多く、人口も多いため、環境への影響が大きくなることがあります。
  • カナダ
    カナダはアメリカよりも人口が少なく、自然環境が広大です。環境保護への意識が高く、持続可能なエネルギー政策が推進されています。

結論として

アメリカとカナダは地理的には近いものの、政治体制、医療制度、銃規制、文化、国民性において明確な違いがあります。アメリカは自由主義と個人主義が中心である一方、カナダは福祉国家としての平等と多文化主義を重視しています。このような違いが、それぞれの国の独自の魅力と課題を形作っています。

アメリカとカナダが一体化するのはほとんで無理でしょうね。

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