トランプ氏に対する神格化をどう見る?
ドナルド・トランプ前大統領に対する暗殺未遂事件があってから、アメリカ大統領選挙がちょっと違った方向に行き始めましたね! これは驚きです。
トランプ陣営は彼は神によって救われた、、すなわち神に選ばれた存在であると言うような主張が共和党の支持者の間でささやかれています。
言っておきますが、私はトランプ氏に反対しているわけでもないです。確かに彼は変わったはちゃめちゃな人生を送ってきていますが、変わった人間はアメリカと言わず、どこでもいるものです。
ただ、神に選ばれた、、と言うのは少し行きすぎかと思います。彼の背後にキリストが立ち、彼の肩に手を置くような画像が出回っていますが、、どうなんでしょうか。
私が長年アメリカを見てきて感じることですが、あれだけの最新テクノロジーの国であるにもかかわらず、奇跡や神という言葉にとても弱い人が多いように思います。なぜなんでしょうね、、あまり信心深くない日本人からは想像もできないことです。
共和党は保守的な政党ですが、こういう戦略に乗って出て、またかなりの国民がそう思うようになっているのは驚きです。
統計では大まかに分けると若い世代には「宗教的に無所属」と言われる割合が増加しているのは事実です。
私の学生時代を思い起こしても、ルームメイトには「キリスト教やイスラム教、仏教など、お前マジでそんなの信じてないよな、、、」なんて言われたのを思い出します。全く信じていなかったですね。
高等教育を受けた人たちの間ではこういう人がアメリカには多いです。
それに反してアメリカの広大な田舎に行くと事情は変わってきます。キリスト教を馬鹿にするととんでもないことになります。
アメリカに行きたいと考えている人であればこのことはよく覚えていた方がいいと思います。大きく分けて、大都市と田舎では全く違います。
田舎では大多数の場所でキリスト教は大変な意味を持っています。共和党のこのキリスト教を選挙戦に絡ませる戦術はアメリカではとても有効です。とてもとても有効です。
大都市に住んでいるアメリカ人であまり信心深くない人であっても、大事な場面では神に忠実な姿勢を見せることが求められます。
民主党には進歩的な考えを持つ人が多いですが、彼らであっても大事な演説になると必ずと言っていいほどキリストの話を出したり、教会に行く姿勢を見せることが求めらます。
これは間違いなく、広大なアメリカに存在するキリスト教徒に対する姿勢です。
アメリカのキリスト教はプロテスタントの影響を強く受けています。でも、これらは恐ろしく保守的なんですね。これはびっくりするほどです。
最先端の科学技術を持つアメリカでこういう文化があるのは驚きですね!
次回はなぜ田舎でキリスト教に対する信仰が強いかを書きます。
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