トランプとキリスト教福音派の関係は?なぜトランプを支援するのか?

アメリカ

これってみんな不思議に思うところですよね。

世界最高の科学力を有するアメリカがなぜこうなるのか、、、アメリカやカナダの宗教について考えてみましょう。移住するんだったら絶対に知っておいたほうがいいですね。

今日はズバリ、、トランプと福音派の関係について!

アメリカのキリスト教福音派はなぜトランプを支援するのか?


アメリカのキリスト教福音派(Evangelicals)は、聖書を絶対的な権威とし、保守的な社会価値観を重視するキリスト教徒の一派です。アメリカの人口の約25%を占めるこのグループは、政治的に重要な支持基盤を形成しており、2016年と2020年の大統領選挙でドナルド・トランプを強く支持しました。その背景には、福音派が重視する宗教的・文化的価値観とトランプの政策や政治姿勢の一致があります。ここでは、福音派がトランプを支持する理由を多角的に検討します。


1. 保守的な社会政策の推進

福音派がトランプを支持する最大の理由は、彼が掲げる保守的な社会政策です。福音派の多くが以下のようなテーマを重視しており、トランプはこれらを政策に反映させました。

  • 中絶反対
    トランプは大統領選挙中から中絶規制の強化を公約し、在任中には「プロライフ(胎児の命を守る)」運動を支持する姿勢を示しました。また、保守派の判事を最高裁に指名することで、1973年の「ロー対ウェイド判決」(中絶を合法化した判決)の覆しにつながる法的基盤を築きました。この結果、2022年には同判決が覆され、州ごとに中絶を禁止することが可能となりました。
    私の知り合いは進歩的な人が多いのでこういう世の流れには危機感を感じていますね。
  • 同性婚への反対
    福音派の多くは伝統的な結婚観を支持しており、同性婚の合法化に対して批判的です。トランプは同性婚そのものには直接反対する発言を控えましたが、宗教的信条を理由にLGBTQ+の権利を制限する宗教団体の自由を擁護しました。私がアメリカに行って一番衝撃的だったのがいわゆるゲイの人たちの多さです。これだけ多いのに、とても不安を感じている人は多いと思います。
  • 信仰の自由の保護
    トランプは福音派の間で懸念されていた「宗教的迫害」に対し、信仰の自由を擁護する政策を実施しました。たとえば、雇用や商取引において宗教的信条に基づく行動を認める政策を推進しました。

2. 最高裁判所の保守化

トランプは任期中に3人の保守派判事を最高裁に任命しました。この動きは福音派にとって特に重要でした。最高裁判所は中絶、宗教の自由、銃規制、移民政策など、福音派が関心を持つ問題に直接影響を与える機関です。トランプの任命によって最高裁が保守派優勢となったことで、福音派が長年求めていた政策の実現が可能になりました。


3. 文化戦争における象徴的存在

福音派は「アメリカの伝統的な価値観が攻撃されている」という危機感を抱いています。これには、世俗主義の台頭、リベラルな社会政策、メディアや学界の保守的価値観への批判などが含まれます。トランプはこうした「文化戦争」の中で、福音派が感じる疎外感に共鳴するメッセージを発信しました。

  • 「アウトサイダー」としての立場
    トランプは自らを政治的なアウトサイダーとして位置づけ、ワシントンのエリート層やリベラルなメディアに対抗する姿勢を示しました。この姿勢が、エリート層や進歩主義者からの攻撃を受けていると感じる福音派の共感を呼びました。
  • 強いリーダーシップ
    トランプは過激な発言や強硬な態度で支持者を鼓舞し、彼の強いリーダーシップが「アメリカの価値観を守る戦士」として支持を集めました。

4. イスラエル政策

トランプはイスラエルを強く支持する姿勢を示しました。具体的には、アメリカ大使館をエルサレムに移転し、エルサレムをイスラエルの首都として公式に認めました。福音派の多くは聖書に基づく終末論的な信念を持ち、イスラエルを聖書の預言において重要な国と考えています。この政策は福音派にとって象徴的な意義を持ちました。

アメリカではユダヤ系の人たちの力は絶大です。みんな無視できないところをうまく利用していますね。


5. 宗教的アイデンティティの強化

福音派の一部はトランプを「神が選んだ指導者」と見ています。聖書には、神が欠点のある人物を用いて偉大な目的を成し遂げる例が数多く描かれており、トランプのスキャンダルや過激な発言も「神の計画の一部」と解釈されることがあります。彼の個人的な行動や言動よりも、政策や政治的影響を重視する傾向が強いのです。

彼のやることは何でもかんでも許されるというのはちょと考えものですね。


6. 批判とジレンマ

トランプへの支持は福音派の間で広く見られるものの、全員が彼を支持しているわけではありません。特に若い世代の福音派の中には、トランプの分裂的な言動や道徳的な欠点がキリスト教の価値観と矛盾すると感じる人もいます。また、「宗教が政治に利用されている」という批判や、福音派の価値観が狭量で排他的だと見られることへの懸念もあります。


結論

アメリカのキリスト教福音派がトランプを支持する背景には、保守的な社会政策の推進、最高裁の保守化、文化戦争における共感、イスラエル政策、宗教的アイデンティティの強化といった複数の要因が絡み合っています。一方で、この支持には宗教的な理想と政治的な現実主義との間のジレンマも存在します。トランプと福音派の関係は、アメリカ社会の分極化や宗教と政治の複雑な相互作用を象徴していると言えるでしょう。

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