ポケベルが廃止になりました。全盛期はすごかった!|ありがとう!

ポケベル、さようなら

覚えていますか、ポケベル?そう、あのポケットベルが半世紀の活躍《、、》を閉じて、9月30日姿を消します。携帯やらスマホやらで、巷はもうポケベルを知らない人たちで溢れています。でも覚えている人たちには、ポケベルが消えることが何かセンチな出来事で、そうなのかという声があちこちで聞こえます。

1990年代、契約数が何と1000万件を超えて社会現象にもなった無線呼び出しシステム愛称「ポケベル」は、当時の電電公社が1968年に始めたサービスで、出先の営業マンたちには大いに重宝(迷惑?)されたものです。画面に数字が出るようになってからは、0840を「おはよう」と読ませてメッセージを送るなど、若い世代にはなかなかのツールでした。そうそう、49106で「至急TEL」、999なら「有り難う」、114106は「愛してる」と読ませるなど、なかなか乙なものだった。。お互いを「ベル友」などと呼び合って仕事にプライベートに弾みをつけていた、懐かしい思い出です。

ピーク時の1996年には1000万件を超えたポケットベルも携帯電話の普及で利用者がガタッと減り、全国規模で事業を展開していたNTTが2007年にサービスを終えるなど、事業者が相次いで撤退していました。

現在は東京テレメッセージだけが東京、埼玉、神奈川、千葉県に限定してサービスを続けていますが、ここも利用者が1500人を下回り、ついにサービスの終了を決めたということです。

ポケベルがなくなる話は、時の話題になっています。90年代の半ば、外回りの営業をしていた某君が当時を思い出して曰く、

「”ポケベルが鳴らなくて”(1993年、日本テレビ系列)なんてドラマはまったくのフィクションだったね。掛かって来る電話は会社からばかりだったな。」

「ポケベルがなかった頃は、ほどほど気楽に休憩時間も取れたんだが、ポケベルが支給されてからは・・・」

ポケベルが支給されてからは、緊急だといって日曜日に通知がきたり、友人と喫茶店で話し込み一番盛り上がっている時に限ってベルがよく鳴った、と妙に懐かしそうに話してくれました。

ポケベルと待ちぼうけは恋の裏表だったな、と述懐する奴もいた。

「ポケベルが鳴らなくてね、待ってる間そわそわと気を揉んでた。どんなデートになるのかってね、ワクワク感があった。愉しかったな。」

あれこれと思い出を残して、ポケベルは登場から50年余の歴史を閉じます。東京テレメッセージによれば、ポケットベルが使っていた電波は引き続き地方自治体向けの防災無線のラインとして生き残るということです。

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