男子4×100mリレーは日本記録で銅メダル|日本代表のメンバーは

男子400mリレー、日本新記録で胴メダル (カタール世界陸上)

🏃疾うの昔の話し、日本がオリンピックでメダルを取れる種目は限られていた。短躯短足の日本人は背丈が決め手の種目では勝ち目がなかったものだ。足腰の強さ、器用での勝負なら結構上位に食い込んだものだ。陸上競技ならマラソン、三段跳び、高跳びなど、水泳では1500メートルが日本の独壇場だった。もっとも、泳法やら水着にあれこれ縛りがなかった戦前には、短距離でも日本は大いに活躍したものだ。長距離では古橋、橋爪が戦後の日本此処にありの気概を見せた。

現代オリンピックは道具、装具に格段の革新が見られ、技術技倆に隔世の進歩があって、オリンピックは大きく様変わりした。フィジカルの強化、栄養面でのサポートも充実して記録は大幅に伸び、勢い日本勢の活躍は世界レベルにいまいちの処で止まっている。

来年2020年にオリンピックを迎え、1964年の感動を再び味はわんの気概が溢れている。マイナーながら卓球で張本、伊藤らが中国の牙城を脅かす活躍で、華の荻村時代の再来を予感させ、トラックでも何と100メートルに10秒を切る日本人が複数登場して本場での活躍が期待される。そのトラックで、もうひとつ魅力的な展開が見られるので、本稿ではそれをご紹介しよう。

🏃カタールのドーハで行われている世界陸上選手権、ここで日本の男子男子400メートルリレーが注目されている。4日の予選第2組で2着、37秒78をはじき出した日本チームは全体の3位で明日の決勝に進む。決勝に進んだことでこの種目での東京オリンピックの出場権を獲得した。前回大会で日本は銅メダルだった。

この日のメンバーは3人が100メートル9秒台、一走に小池祐貴、2走に白石黄良々、3走に桐生祥秀そしてアンカーにリレー初出場のサニブラウンアブデル・ハキームという最強チームだ。

小池が好スタートで飛び出せば白石選手は力強い走りで引き継ぎ、スムーズなバトンパスで桐生へ。桐生は南アやフランスと先頭を争いつつアンカーのサニブラウンに落ち着いてバトンをつなぐ、受けたサニブラウンは南ア次ぐ2着でフィニッシュして決勝に進んだ。
予選の全体トップは前回大会金メダルのイギリスで、今シーズン世界最高タイムとなる37秒56をマークした。

選手たちの話し

🔴小池祐貴(一走)「様子を見ながら走った。決勝はさらにいい走りが出来ると思う。」

🔴白石黄良々(二走)「盛り上がったので楽しかった。決勝は勝負したい」

🔴桐生祥秀(三走)「タイムは悪くないが決勝で1位を狙うならもっとレベルを上げていかないといけない。決勝では集中していきたい」

🔴サニブラウン アブデル・ハキーム(アンカー)「安全を意識したバトンパスだった。決勝はもっといけると思うからメダルも見える。さらに攻めていけばもっといいタイムが出ると思う」

そして10月6日、決勝のレースは見事だった。1走に多田修平選手を起用、残り3人は予選と同じ、白石、桐生、サニブラウン アブデル・ハキーム。多田は起用に応えて激走、白石は並み居る世界の一流ランナーにひけを取らない走りで桐生につなぎ、サニブラウン は惜しくもイギリスに及ばず3位でフィニッシュ、銅メダルを獲得した。記録はこれまでの日本記録を0秒17更新する日本新記録だった。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA