カメラのf値とisoとシャッタースピードの関係ってなんなの?

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f値とisoとシャッタースピード|分かる?

私は別の記事でf値とシャッタースピードの関係を説明しました。ぜひこちらをご覧ください。

⭐️isoも写真を構成する三大要素の1つであると言っていいでしょう。この3つの相関関係で写真は作られます。でも、お互いに関係があると分かっている人は少ないと思います。ここではできるだけ分かりやすく説明してみたいと思います。

難しいテクニカルなことは覚える必要はないと思います。大事なところだけ理解しましょう。

f値とシャッタースピードをおさらいしてみると、

🔴1つf値が変わるとカメラに入ってくる光の量は倍になるか半分になります

🔴1つシャッタースピードが変わるとカメラに入ってくる光の量は倍になるか半分になります

ということになります。特にマニュアル撮影の時には大体の露出が分かれば、そのあとはf値とシャッタースピードを自在に操作して自分の好みの画像を作っていきます。露出計が測ったf値とシャッタースピードのコンビネーションが全て正しいということはもちろんありません。正解などないのです。自分の感性が正しいと思ってください。

もちろん、論外の明るさであったり、暗さであったりというのは避けたほうがいいでしょう。特にデジタルの世界になったこの現代において修正しにくいデータというのは後で苦労することになります。

🎥プロの写真家は大体の露出つまりf値とシャッタースピードのコンビネーションが分かればあとはいろいろと自在にこの2つを変えているはずです。私もそうです。露出計のデータは始まりにすぎません。

isoとは?

f値とシャッタースピードのおさらいをしましたが、isoもf値とシャッタースピードと全く同じ理屈になっています。

まずisoとは

ISO感度(アイエスオーかんど、イソかんど、ISO speed )は、国際標準化機構(ISO)で策定された写真フィルムの規格であり、あるフィルムがどの程度弱い光まで記録できるかを示す。従来のASA感度とDIN感度をまとめて記したものである。

ISO感度は、ISO100/21°、ISO200/24°、ISO400/27°、ISO800/30°…などがある。一段高い感度を使用すると、シャッター速度を1段速くするか絞りを1段絞っても適正露出を得ることが出来る。例を挙げて言うと、ISO200/24°は光を受け取る能力がISO100/21°の2倍あるためISO100/21°の半分の強さの光まで記録することが可能である。

高感度になるほど数値が大きくなり、感光度が増すため、暗い場面や高速の被写体をより速いシャッター速度で撮影することができる。ただし、一般にはフィルムの粒子がより粗くなるため、画質を求める場合には低感度のフィルムが使用されることが多い。

ISO感度より引用

ということです。要するに

🔴1つISO感度が変わるとカメラに入ってくる光の量は倍になるか半分になります。

f値とシャッタースピードと同じような感じですね。お分かりですか。アナログのフィルムカメラでは全てはここからスタートします。どのようなフィルムを使うかを決めるところからスタートするわけです。ISOが1つ違えばf値やシャッタースピードと同じく一絞り違うということになります。

ISO200のフィルムはISO100のフィルムよりも半分の光の量で撮影ができるということです。ISO400のフィルムはISO100のフィルムよりも4分の1の光の量で撮影ができるということです。ISO800のフィルムはISO100のフィルムよりも8分の1の光の量で撮影ができるということです。

ISOの数値が大きければ大きいほど暗いところでも撮影ができるということです。

これはフィルムカメラにとって決定的な意味を持ちます。また自分がどのような写真を作りたいかという感性の問題にも関係してきます。フィルムの味というのはこういうところで出てきます。

大事なのは

🔵感度の悪いフィルム(ISOが25,50,64,100)を使うか、感度のいいフィルム(ISOが200,400,800,1600)を使うかで画質は全く違うものになってしまいます。

感度の悪いフィルムは粒子が細かく、発色も鮮やかです。雑誌や広告の大部分はこの種のフィルムで撮影されていると思います。もちろんこれはアナログの世界のことで現代のデジタルの世界ではあまり気にしないことかもしれませんが、デジタルのカメラでもISO感度は100ぐらいに設定してあると思います。

感度のいいフィルムは暗いところで撮影をすることができるということです。現代のデジタルカメラでは信じられないようなISO感度ができる場合がありますが、アナログの時代ではこういうフィルムに頼るしかないわけです。

感度のいいフィルムは粒子が荒くなっていきます。ISO200あたりではあまり気になりませんが、よく見ると粒子が見て取れます。ISOが400以上になると粒子は顕著になっていきます。それと同時に独特の色合いがあって実に面白い写真になっていきます。フィルムのメーカーによってもその味が違うので自分の気に入ったフィルムを見つける楽しみにもなります。

🔵高感度のフィルムはよく増感というテクニックを使います。これについてはまた別に書いてみようと思います。

 

 

 

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