総合的に見ると一番現実味があるのはカナダ
私はアメリカとカナダで永住権を取得したので、実体験として海外への移住に関する情報を発信することができます。
カナダが一番現実味があるという理由は、留学→就労→永住の導線が今も比較的はっきりしているからです。これは行ってみてはっきりとアメリカとの違いを感じました。カナダは今でも移民を歓迎しています。私が感じるところ、移民をしてくる人たちに対してアメリカほど偏見も差別もありません。
前にも言いましたが、カナダ最大の都市トロントなどは市民の半分が海外で生まれた人間だと言われています。そこらじゅう移民だらけで、移民だからという嫌がらせも何もありません。
カナダでは家で母国語を話し、外に出ると英語・フランス語を喋るという人たちがたくさんいます。我が家もそうでした。みんな自分のルーツを大切にし、カナダにいても自分の祖国を全面に出して生きていくことができます。アメリカではなかなかそういうわけにはいきません。カナダでは違った人種・違った宗教・違った文化の人たちがみんな仲良く生活しています。その意味ではカナダという国はすごいと思います。
カナダは世界で最も多様性や自由ということに前向きです。どの国からでも移民を受け入れる体制が国として存在しています。今のアメリカと違って、移民は大歓迎だと思います。カナダには移民をしてカナダの一部になれる制度がはっきりと存在しています。この制度が確立されているというのが最も大切です。
留学をしたとして、卒業後就労許可(PGWP)があり、Express Entry や州推薦につなげやすいです。一方、2026年時点では「留学したら自動的に永住」ではなくなってきているとも聞きます、招待枠には限りができているようです。
とは言っても、カナダへの留学はアメリカへの留学と比べると現実味もあります。1ドル160円のこのご時世、アメリカの有名大学の授業料は日本円で一年1000万円にもなります。これが現実的でしょうか? お金持ちの家であれば可能かもしれませんが、普通の日本人には無理だと思います。
カナダの大学は基本全て公立です。留学生はカナダ人よりたくさん払わなくてはなりませんが、カナダドルのレートを考えても、法外な金額ではないと思います。詳細は各大学のサイトに行けばすぐに分かります。
以前に私のブログでも話しましたが、カナダにはカレッジというところがあります。これは高校卒業後、あるいは成人になっても入れるところで、専門的な知識のみを教えてくれます。日本ではカレッジというと短大や専門学校をイメージしますが、カナダでは別物です。
科目は全ての領域に渡っており、ビジネスから、コンピューター、芸術、料理、建築、ファッションなどなんでもあります。そして、このレベルがかなり高いので、ある意味大学よりもいいと思います。実際のところ、現地で大学を出ても仕事に就けず、このカレッジに入り直す生徒がたくさんいます。レベルはとても高いです。
仕事に直結する内容を教えてくれるのでとてもいいと思います。それと、年数も、習うことによって違ってきますが、2年ほどが主流です。どうですか! カナダドルで2年という現実を考えればかなり現実味が出てくるのではないでしょうか?
卒業すれば働けるビザが出ます。そこから徐々に階段を上がっていくということになります。でも、闇雲にやるわけではありません、自分のビザが切れることを予測して次の申請をしていくという流れになりますが、申請していける手段が存在するということが最も大きな点です。ちゃんとやっていけば確実に移住はできます。
私のことも以前に書きましたが、自分のことで恐縮ですが、自慢しているわけではありませんが、幸い私はアメリカで大学院を2つ出ていた関係上カナダへの移民申請はとても簡単でした。英語の審査やテストなど何もありませんでした。カナダはポイント制で永住権の審査をしますが、私は申請時にすでに必要なポイントを超えているので問題ないと言われました。
よって、カナダに移り住んですぐに労働許可も取得し、それから1年半後ぐらいで永住権を取得しました。カナダはあまり海外の学歴を尊重しませんが、アメリカでの学歴はとても効果的であると言えるでしょう。アメリカの有名大学の学位はカナダではどこに行っても尊重してくれます。
「総合的に考えて、移住しやすさ」トップ10
1位 カナダ、2位 オーストラリア、3位 ニュージーランドです。この3か国は、留学後就労や技能移民、永住ルートが制度として明確です。オーストラリアは卒業生向け485ビザがあり、189・190は最初から永住系です。ニュージーランドもAEWVから居住権へ進める設計が比較的わかりやすいです。
4位 ドイツ ドイツは近年、熟練労働者向け制度を広げ、EUブルーカードやOpportunity Cardで入口が増えました。(メイク・イット・イン・ジャーマニー)
5位 アイルランド はCritical Skills Employment Permitが強く、長期定住を前提にした制度です。ITや医療、工学系には特に有利です。
6位 英国 は日本人がYouth Mobility Schemeで2年入れる点が大きく、その後Skilled Workerに乗れれば5年で定住申請が見えます。
7位 オランダ は留学組に有利で、卒業後のOrientation Yearからオランダの高度人材(Highly Skilled Migrant / Kennismigrant)visaへつなぎやすいです。
8位 ノルウェー、ノルウェーは skilled worker visa から3年で永住申請が見えるのが魅力で
9位 スウェーデン、スウェーデンも4年就労で永住の道があります。
10位 台湾。台湾はEmployment Gold Card が使える高度人材にはかなり便利で、近くて生活適応もしやすい候補と言えます。
一方で、ポルトガルやスペインは「すでにリモート収入がある人」には有力ですが、ゼロから現地就職して永住を狙う国としては上位国より少し難しいですね。ポルトガルは求職・就労・リモート就労の制度があり、スペインも国際テレワーカー制度がありますが、万人向けではありません。
要するに、言語が大きな障害になると思います。ポルトガルやスペインに住んでもリモートで日本語で仕事ができるのなら問題ないですが、現地で現地の人に混じって移住を考えると、中途半端な語学力では仕事が取れるわけもありません。
これは上記にあるドイツやオランダ、ノルウェー、スウェーデン、台湾なども同じことです。みんな難しい言語です。仕事レベルの言語力を身につけるのはそう簡単ではないです。
ちなみに、私の娘の1人は現在ドイツのベルリンに住んでアートディレクターとして仕事をしていますが、ドイツ語はそれほどうまくはないです。彼女はカナダで育ったので英語はネイティブですが、仕事は全てリモートで、仕事先はカナダとアメリカです。しょっちゅうヨーロッパ中の国々に移動して仕事とバケーションを兼ねています。リモートができる人はどこの国にでもいけますね。リモートワークは海外移住の究極の手段だと思います。
インターネットの為せる技ですね・・・・これに関しては後日もっと書きたいと思います。
要するに、若さ・英語力・学歴・職歴があるならカナダかオーストラリア、費用を抑えて欧州就職を狙うならドイツ、IT系ならアイルランド、近場なら台湾が現実的ですね。なお日本は2026年時点でワーキングホリデー協定国が32あり、入口として使える国は増えています。(外務省)


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